新潟県佐渡市にある「史跡佐渡金山」は江戸幕府の財政を支え、平成元年まで400年近くにわたって採掘が行われていた佐渡金山に関する施設。中でもケースの中から金塊を取り出す体験ができるコーナーは観光客の行列ができるほど人気があった。金塊の重さは12.5キロ、時価約1億5000万円。金塊取り出し体験は2001年から行われ、きのうまでに3316人が成功。去年9月には藤井貴彦前キャスターが30秒以内に金塊を取り出すことができるか挑戦していた。施設ではあさってから金塊取り出し体験を中止することを決めた。理由について史跡佐渡金山広報担当の名畑翔さんは「金価格の高騰があり、セキュリティー上危ない」と語った。さらに、東京のデパートで純金製茶わんが盗まれた事件がダメ押しになった。今後、金塊の展示は続け触るところまでは可能だが、取り出すことは禁止される。