時代劇をテーマとする自主制作の映画「侍タイムスリッパー」が話題になっている。自主制作映画では異例の興行収入2億円を達成した。映画監督・安田淳一は「劇場内で大きい笑い声が起きて、最期拍手が起こる現象を起こせたら、脚本自体はオーソドックスなものを突き詰めていっても可能ではないかと思った」と話す。根底には時代劇を盛り上げたいとの思いがあるという。安田監督は「子ども、中学生のころは毎日毎晩時代劇が放送されていた。いま江戸時代がすごく遠いのが寂しい。時代劇のおもしろいと思ったものを再提示して“おもしろい”と感じてもらえたら」と話す。東映京都撮影所(京都・右京区)も撮影に協力した。安田監督は役者のかつらと殺陣に力を入れた。殺陣に精通した俳優・峰蘭太郎に出演を依頼、侍同士の斬り合いの迫力を追及した。