カスタマーハラスメント。加害者が語る実態、ある男性の告白。東京都内のビルの一室で開かれた怒りのコントロールを学ぶ講座。受講者が増えている。必死にメモを取る男性。過去にカスハラをした経験があり、怒りを抑えられない自分を変えたいと受けに来た。飲食店で従業員に暴言、名指しでSNSに投稿など繰り返しカスハラをしてきた。「加害者意識はなかった」と告白。流通、サービス業などの労働組合で作るUAゼンセンのアンケート調査では、加害者は40代以上で9割を占め、特に男性に多いことが明らかに。カスハラの相談を100件以上受けてきた能勢章弁護士(能勢総合法律事務所)は「独自の正義感、独自の論理でやっているのでそれが理解されないだけで自分はカスハラだと思っていない。被害者側が1人で悩まないような相談体制の構築、マニュアルを事前に準備するとともに対外的に宣言することが必要」と話している。