日本初の女性総理、高市新総理が動き出して約1週間。共同通信社による世論調査では高市新内閣の支持率は64.4%。これは発足時では石破内閣の50.7%、岸田内閣の55.7%を上回っており、国民からの期待の高さが窺える。自民党と日本維新の会の連立政権という新たな政治が始まっていくのだが、消費税減税と企業・団体献金の廃止はいずれも事実上の先送り。一方で今後進んでいきそうなのが国会議員の定数削減。維新の吉村代表は当初、衆議院の比例区から50人程度削減を明言していたが、この影響を大きく受けるのは少数政党。参政党・神谷代表はSNSで「中選挙区制度にしての定数削減は賛成できますが、現行制度で比例の人数を削減するのは猛烈に反対です。新興政党が衆議院議員選挙で戦えなくなりますから」と主張。果たして自民・維新の連立政権は議員定数削減の法案を成立させることができるのか。カギを握るのは議席数だが、自民と維新を合わせた衆議院の議席数は231。過半数の233には2議席足りない。そのため今後も野党との協力関係が必要となってくる。高市総裁から総理指名の協力を要請された神谷代表率いる参政党は衆議院3・参議院15の議席を持っている。
