1972年2月19日、武装した男たちが長野・軽井沢町「あさま山荘」に侵入し管理人の妻を拘束しあさま山荘にろう城した。300人を超える警官が山荘を包囲し219時間におよぶあさま山荘事件が始まった。1971年、学生運動は下火になる一方でより過激な思想を持つ組織「連合赤軍」が生まれた。武力革命を起こそうと各地の銃砲店を襲撃し武器を調達。警察は幹部を指名手配しローラー作戦を展開。最高幹部らが逮捕され残った5人があさま山荘に立てこもった。
あさま山荘にろう城した犯人の1人・加藤倫教氏が取材に応じた。あさま山荘に立てこもった理由について、当初は車を調達し逃げる方針だったという。長野県警は警視庁との合同チームを結成。犯人は大量の武器を所持しているなど問題は山積していた。事件発生3日目、犯人の母親たちが現場へ呼ばれ説得が続いた。