先週、全国の熱中症による搬送車が1万1000人を超える中、熱中症による白内障のリスクについての研究結果がある。白内障の主な原因は加齢によるものだと言われているが、熱中症にかかることによって発症リスクが高くなるという。佐々木主任教授らの研究チームは、約260万人の診察データから熱中症の後に白内障を発症した割合を調査。すると、熱中症にかかったことがない人に比べ白内障の発症率が4倍近く高かったという。年齢別では、20代からリスクが上昇し始め、60代では5倍近くになっている。佐々木主任教授によると、熱中症にかかることで体温が上昇し、眼球の温度が上がることなどが要因として考えられるという。その対策は、体温を下げることが一番大事で、もう一つは直接眼球部分を冷やすのも効果があると思われるという。