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「和歌山県立医科大学附属病院」 のテレビ露出情報

午前6時、この日三宅医師は子どもたちが目を覚ます前に家事を済ませ自宅を出た。職場は和歌山県立医科大学附属病院。命の危険がある重症患者を受け入れており、県内で唯一ドクターヘリを運航している。運行開始の午前8時までに医療機器を点検しヘリに積み込む。その頃、自宅では夫・雄一さんが子どもたちの身支度をしていた。雄一さんも同じ病院に勤める救急医。少し遅れて病院に向かう。子どもたちは院内に併設されている保育園へ。一方、司令室では三宅医師に出動要請。看護師とともに走ってヘリに向かう。離陸は出動要請から5分以内を目指すのがルール。出動現場は病院のある和歌山市の隣の岩出市。現場の救急隊員に患者を自宅から運び出してもらい、ヘリが着陸できる近くの公園で合流する。以前から胸の痛みを感じていた患者の女性はこの日になって旧に立っていられない痛みに襲われたという。内科が専門の三宅医師だが、現場ではどのような症状も1人で対応しなければならない。女性の状態から心筋梗塞や消化器系の病気のおそれがあると判断した。ヘリ内で高度な治療は出来ないが、受け入れる病院が症状に合わせた体制をとれるよう手配し、いち早く医療につなげることが求められる。救急車なら40分かかる距離をわずか3分で搬送。患者を地上の医師に引き継いだら三宅医師の仕事はひとまず完了。この病院のドクターヘリの出動は多い日で1日4件以上。高齢化などで増加傾向にある出動件数は年間500件を超え、20年前と比べると倍以上に。一方で医師は不足し病院は勤務制度の改革を進めてきた。多くの救急課では患者1人1人に主治医を付けるが、この病院では複数人のチームで診ている。休日の呼び出しを減らすことができ、子育て中の医師など多くの人材の確保につながっている。現在院内の救急医のうち約3分の1が女性、さらに大半は子育て中の母親。
緊張が続く救命救急の現場だが、休憩時間には子供の写真や動画を楽しむ。一方で今年小学生になる長女のことでは「小学生になったらどうなるかは夫と相談していて、(学校から)早く帰ってくるし、学童とかもありますけど、いきなり夕方まで預けたらちょっとしんどいかなとか、育児と仕事を両立したい思いはあるが、どっちか選ばないととなると子どもが一番大事」との悩みが。これからも夫婦で育児と仕事を両立できるのか不安を感じているという。次の出動場所は100キロほど南にある串本町。面積の8割を山間部が占める和歌山県。串本町のような南部には大きな病院がないところも多く、ドクターヘリによる迅速な搬送は欠かせない。現場到着まで約25分、時間を無駄にしないため検査だけ先に受けてもらえるよう現場近くの病院に指示を出す。患者は80代の男性。バイクで転倒して左鎖骨を骨折しているという。胸など複数箇所に痛みを訴える男性。三宅医師には症状以外にも気になることが。現場近くの病院では大きな外傷に対応できないが、三宅医師の病院は100キロ先にあり搬送すると家族が来るのが難しくなる。そこでより串本町に近い市の病院へ搬送することに。患者だけではなく家族のことも考慮して最善を尽くす。子どもたちの笑顔を力に命の現場へ。目の前の命を救いたいという一心できょうも患者の元へと空を飛び続ける。
住所: 和歌山県和歌山市紀三井寺811-1
URL: http://www.wakayama-med.ac.jp/hospital/

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