山口県萩市にある松陰神社の茶室から皇居正門の石橋を描いた日本画が見つかり、神社では宮中顧問官を務めた吉田松陰の門下生が明治時代に石橋の完成を記念して描かせたものとみて調べている。見つかったのは皇居正門の石橋を描いた縦1m16cm、横1m76cmの日本画で、松陰神社の職員が去年茶室の押し入れで見つけたという。松陰神社によると、皇居正門の石橋は明治20年に完成しているが、吉田松陰の門下生の品川弥二郎が完成直後に宮中顧問官を務めていたことから記念に描かせたものとみている。日本画を描いた画家はわかっていないが、茶室は松陰神社に移設する前に萩市の品川弥二郎の旧宅にあったということで、日本画は茶室で開く茶会などのために飾られたのではないかとみている。松陰神社宝物殿至誠鑑・樋口尚樹館長は「茶会に時々掛けて眺めながらお茶を楽しんでいた可能性があります。これだけの大幅を描かれた経緯がわかれば品川弥二郎もうれしいことだと思います」と話した。
