唐津市をとうがらしで盛り上げたいという平田憲市郎さんは4年前から栽培を始めたという。作っているのは「ホットパラソル」という品種。とうがらしは猛暑・獣害などの農業の課題に強いという。原産が中南米などの暑い国のため、猛暑や温暖化は追い風だという。唐津湾からの海風で霜の降りる日も少ない。ハウス栽培なども組み合わせて年中収穫できるという。また収穫時間も問われないため、従業員も好きな時間に作業している。現在12軒の農家が協力していて、年間20トンを栽培する全国有数の規模になっている。唐津産は質の高さで人気で全国のバイヤーも注目している。販路は全国30か所に及び、海外にも拡大している。平田さんはカーネーション農家だったがコロナ禍で花の需要が激減し、地域を巻き込んだとうがらし栽培に乗り出した。力を貸したのは地元の複数の福祉施設。出荷に欠かせない下処理を担っている。平田さんは去年11月、協力してくれた人々への感謝の会を開いた。とうがらしを使用した料理でもてなした。