佐賀県にある嬉野温泉で、源泉の湯量が低下しているという。老舗の温泉旅館にある日帰り客も利用できる大浴場では、くみ上げる量を制限していた。温泉地で湧き出た源泉は、複数あるものを1か所に集め、それを温泉旅館や共同浴場などの各温泉施設に送っている。県によると、嬉野温泉の源泉の水位は、4年前は平均50mあったが去年は一時的に40mを割り、過去もっとも低くなったという。これを受けて、佐賀県は湯のくみ上げ量を抑えるために数値目標を決定し、旅館側は温泉をくみ上げる量を抑えている。
北海道ニセコエリアの倶知安町・ひらふ地区では、新たな温泉地の増加。2019年に掘削申請が急増し当時、源泉の水位が15mも低下したという。嬉野温泉の旅館では市の要請を受けて、浴槽の3倍に当たる新鮮なお湯をかけ流して泉質を保ってきたがそれを若干抑えて営業したり、利用客に午前0時から朝5時の時間帯は、内風呂を含む温泉利用を控えてもらうように呼びかけるなどの対策をしていた。嬉野温泉では、日帰り温浴施設でも循環する湯量を調整する対策を取っていた。