貨物取扱量日本一の名古屋港で60年間運搬を続ける女性がいる。川村エミコが外国船に食料品を届ける仕事に密着。日本の輸入量99%以上が船での輸送。船員は1カ月以上船上で生活し、荷下ろしの間しか港に滞在しない。そのため、船舶食料品商、通称・船商が必須。近々入稿予定の外国船は6隻あるが、天候や海の状況で到着予定が変動する。直前の注文は日常茶飯事。そんなとね商店は創業100年。今回お手伝いする運搬は明日到着予定の20人乗り石油タンカーへの荷物。船は四日市港に着くため、トラック出荷物を運び港で小船に移し替え、沖まで運搬する。個人の注文は人ごとに仕分けする。足りないものは業務用スーパーで買い足し。保存が効くものは常にキープしている。昭子さんは22歳の時、とね商店の2代目、一成さんと結婚。高度経済成長で貨物船が増加し多忙になった。川村は昭子さんにお守りを作ってきた。生鮮食品は当日の朝に購入する。