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「四谷(東京)」 のテレビ露出情報

1942年、東京・四谷に住んでいて金原まさ子は一人娘の子育てをしながら戦時下の想いを日記に綴っていた。東京で新聞記者をしていた森正蔵は新年を清々しい気持ち迎えていた。元日の午後、森は新聞社であるニュースをみた興奮を日記に綴っていた。太平洋戦争のニュース映像だった。1か月前の日本の真珠湾奇襲攻撃をした記録映画は立ち見が出るほど大ヒットした。市民や兵士など250人以上 の日記を調査し、戦争に関する単語を選り分け、時系列にそって変化を調べた。1941年アメリカの経済制裁が強まる中、グラフは右肩上がりしている。人々の戦争への関心は12月8日の真珠湾攻撃に最高潮に達した。19420年、グラフは下がるが再び上昇する。12歳の和田恭子の日記には日本の占領地が拡大していく様が描かれていた。日本軍は戦力地を拡大していった。戦力地の拡大は日本人にとって明るいものとして捉えられていく。人々の気持ちを高揚させたのはリーダーの言葉。内閣総理大臣・東條英機が演説する祝典には10万人が押し寄せた。金原まさ子も祝典の様子をラジオで聞いていた。愛国心の高まり刺激したのは学者たちだった。1942年に最も多く使われていたのは「日本」だった。日本と強くで結びつく言葉を見つけると戦争、大東亜、精神などだった。愛国心の高まりは市民の外国への意識を変化させていった。戦争の状況は大本営を通じて報じられていった。軍の発表を知ることができるラジオは人気を集めていった。ラジオ放送を一手に担っていたのは日本放送協会。
このころ、新聞も大本営発表を掲載するようになった。権力に立ち向かうジャーナリズムに憧れ、生涯一記者としてありたいと願っていた新聞記者・森正蔵は開戦前、軍とメディアの接近に危機感を抱いていた。しかし人々らは戦争報道を歓迎、新聞の部数を推し上げていった。森正蔵は読者の期待に応えるため、軍に協力するようになる。1942年4月18日、主婦・金原まさ子はアメリカ軍による初の本土空襲を目撃する。市民らの日記から各地で被害があったことが浮かび上がった。アメリカ軍の爆撃機に対し、日本軍は地上から高射砲を撃った。ドーリットル空襲と呼ばれたこの空襲のきっかけは4ヶ月前の真珠湾攻撃だった。開戦以来、劣勢を強いられてきたルーズベルト大統領は一矢報いる機会を狙っていた。アメリカ軍が立案したこの空襲を計画したのは真珠湾攻撃を逃れたアメリカ空母部隊だった。日本近海まで接近、空母から発進した爆撃機B25で奇襲する作戦だった。16機のB-25が東京、横浜などの各都市を攻撃し甚大な被害を与え、死者87名をだした。井上重太郎の日記には軍はアメリカの爆撃機9機を撃墜したと書かれていた。伊藤整は市民らの間に広がる懸念を記していた。山本周五郎は軍のあやふやな発表への怒りを綴った。新聞記者・森正蔵はいくら探しても爆撃機の残骸は見つからなかった。実は撃墜の事実はなく、迎撃した部隊の見間違えだった。この誤報に東條英機は憤怒していたとされる。軍は誤報を訂正せず、新たな指針を公表した。以降情報は大本営が一元に管理する方向へと進んでいった。山本五十六は真珠湾攻撃で敵の空母を取り逃したことに一因があるのではと考えた。山本五十六はミッドウェー島攻略を企図する。大橋丈夫は戦闘の一部始終を記録していた。
1942年6月5日、日本海軍がミッドウェー島を奇襲攻撃し戦争が始まった。日本は島の燃料タンクや発電所などに損害を与えた。主計中佐の大橋丈夫さんは攻撃隊が伝えてきた戦況を書き留めており、「我れ島を爆撃す、効果甚大。打電する愉快さは想像に余りがある」などと記していた。しかし、このあと偵察に出ている水上偵察機から敵らしきものを10隻、後方に敵空母らしきものありという連絡が入ってくる。日本はミッドウェー島を攻撃しアメリカの空母をおびき出す予定だったが、アメリカの空母部隊はミッドウェー周辺で待ち伏せしていた。真珠湾で奇襲されたことから敵の情報を正確に掴む重要性を通じており、部隊に日本軍の暗号解読を命じていた。解読した暗号の断片をつなぎ合わせるとAFという日本軍が独自に定めた符号が浮かび上がった。アメリカ海軍はミッドウェー島で真水が不足しているという誤った情報を日本軍に送り、傍受した日本軍はAFは水不足だと打電してしまい、AFがミッドウェーであることが解読された。
日本海軍は作戦を察知されたと気が付かずにミッドウェーへの進軍をしていた。攻撃直前に連合艦隊司令部は米軍の通信状況から敵の空母が近くにいるという情報を得た。山本は情報を部隊に伝える必要はないかと参謀に尋ねたが、赤城も情報を掴んでいるだろうから伝える必要はないと判断された。結果、アメリカの空母から奇襲を受けることになった。赤城の司令官は反撃に出ようとした。機体には島を攻撃するため陸用の爆弾を付けさせていたため、魚雷に付け替えろと命令した。作業を急ぐあまり取り外した爆弾は格納庫のあちこちに無造作に置かれた。そこを米軍の急降下爆撃機が襲い、艦上に2発命中した。格納庫に大火災を引き起こして放置された爆弾に着火した。館内には約1400人がいた。
大橋中佐が克明に記録したエゴドキュメントを元に当時の戦場を最新映像技術で再現された。三等水兵の戸塚喜七郎さんと土屋良作さんがいた通信室にガスが吹き込み、暑さに絶えきれず15m下の海上に飛び込んだなどと戸塚さんは手記に記している。戸塚さんは3時間海を漂流し、味方の船に救助されたがそこで土屋さんの亡骸をみた。遺品の腕時計は海に飛び込んだ午前9時13分で止まっていた。土屋さんの故郷熱海には部隊から送った手紙が残っている。
炎上する日本軍の艦艇を映した映像。爆弾が直撃し、航行不能に陥った。攻撃開始から22時間、山本五十六は作戦の中止を命令した。この戦いで日本が失ったのは、空母4隻、死者3057人、遺骨は船とともに5000mの深海に沈んだ。ミッドウェー海戦の結果を報じる新聞には、空母4隻喪失の事実はふせられ、日本側の戦果が強調されていた。日本軍は負けていないと受け取った市民。1942年6月5日、大本営にミッドウェー海戦の敗北が伝えられた。衝撃が広がる中、海軍報道部の士官達は大本営発表の準備に取り掛かった。議論は三日三晩続き、報道部は真相を国民に知らせるべきだと 主張したという。真相の公表に反対したのは、作戦指導の中核を担う部署だった。公表することは、戦争遂行を危うくすると訴えた。戦争を続けていくという大義のために、国民を欺くことは正当化された。こうして、大本営発表は真相とはかけ離れたものになった。発表された損害は、空母1隻喪失・1隻大破。戦果は、空母2隻撃沈。損害は半分、戦果はほぼ倍と勝ったことになってしまった。この時記者の対応をしたのは、報道部の平出英雄大佐。海軍のスポークスマンとして国民に人気に博していた。新聞記者の森正蔵は、社説を書こうとした際に軍からクレームが入ったことを記している。
天皇がどんな反応をしたのか、去年重要な資料が公開された。天皇は、事態を憂慮していた。しかし、日本軍の上層部は、根本的な対応策を取ろうとはしなかった。主力空母4隻を失い、当初の戦争計画が大きく揺らいだ日本軍。ミッドウェー海戦については箝口令がしかれ、誰一人責任を取ること無く真相は封印された。その後、戦況は悪化の一途を辿った。しかし、報道はその正確な事実を伝えようとはしなかった。ラジオとニュース映画で使われた言葉から、大戦果や撃破、圧倒など勝利に関連した言葉を抽出した。ミッドウェー海戦以降も、日本軍の優勢を示唆する言葉がニュースで盛んに使われていく。大本営発表は太平洋戦争全体で見ると、損害は約5分の1に、戦果は6倍に修正されたという。1942年、日本軍の連戦連勝に歓喜し勝利に酔っていた人々。知らぬ間に敗北が積み重なり、日本は暗がりへ落ち込んでいく。欧米の植民地だったアジアを開放するという大義を掲げた大日本帝国。戦況の悪化とともに、その矛盾も吹き出していった。

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