議論が大詰めを迎えている新しいエネルギー基本計画について。太陽光や風力で作られた電気を電力会社が固定価格で買い取る「FIT」は、再生可能エネルギーの導入を加速させた一方で、電気代の負担増につながっていると指摘されている。こうした中で経済産業省は、近く素案を取りまとめる新しいエネルギー基本計画で、発電事業者に対し「FIT」から2年前に導入した制度への移行を促していくことを明記する方針。この制度では、発電された電気は需給を反映した市場価格で買い取られ、電気代の負担抑制につながることが期待されている。このほかエネルギー基本計画には、再生可能エネルギーの発電事業者の再編を促すことも明記される見通しで、議論は大詰めを迎えている。