新年度予算案をめぐる与野党の協議が大詰めを迎える中、安倍派の元会計責任者の参考人聴取の調整が土壇場になって再び難航し、国会審議が滞る異例の事態となっている。参考人聴取はあす行われる予定だったが、本人が質問内容に難色を示したことから野党が反発している。野党側は「聴取が予算案の採決の前提だ」と主張し、自民党はあさって以降、採決前の実施方針を伝達した。一方、予算案の修正に向けた与野党の協議は山場を迎えている。与党と日本維新の会は断続的に協議し、私立高校の支援金をめぐり最終調整を続けている。調整がつけば、あすにも石破首相と吉村代表が会談し、合意文書を交わす見通し。また、国民民主党とは「年収の壁」をめぐり、夕方に再び協議が行われる。きのう提示された自民党案には国民民主党に加え、公明党も「制度が複雑だ」などと反発していて、合意できるか不透明。自民党幹部は「予算案への賛成まで見据えると、軸は維新だろう」としていて、ぎりぎりの調整が続いている。
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