自民党の総裁選挙の前倒しを巡る意思確認があすに迫る中、石破総理大臣が辞任する意向を固めた。国会記者会館から中継。午後6時から総理官邸で行われる記者会見で石破総理は辞意を表明、決断に至った理由などを説明する見通し。赤沢経済再生担当大臣、岩屋外務大臣、平デジタル担当大臣、村上総務大臣、青木官房副長官らが相次いで公邸を訪れ、石破総理は側近と対応を協議したうえで最終的に辞任の意向を固めたとみられる。石破総理は昨夜菅副総裁、小泉農林水産大臣と会談、菅副総裁らが「意思確認に突入すれば党が割れる」との懸念を伝えたうえで石破総理に自ら進退を判断するよう求めていたことがわかった。総理を支えてきた側近の1人は「石破政権は難局に適切に対応してきた。党内抗争のあおりを受けて中断せざるを得なくなったことは無念だ」と話した。辞意を固めたことを受け、総裁選の前倒しを巡るあすの手続きは中止に。ある重鎮議員は「党の分裂という最悪の事態は避けられた」と評価する一方、書面を提出する予定だった議員からは「辞任は当然だ。むしろ判断が遅すぎた」と厳しい声も出ている。自民党はあす朝臨時の役員会を開き石破総理の後任を選ぶ総裁選の手続きに入ることを確認する見通し。
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