金利の上昇が続いている。債券市場では、長期金利の指標である10年物国債の利回りが1.34%まで上昇し14年ぶりの高い水準となった。金利上昇の背景にあるのが日銀(植田総裁)。物価の上昇や円安を受け日銀が利上げのペースを早める可能性があるという観測が高まっている。11日、アメリカ連邦議会の公聴会に臨んだFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)のパウエル議長は政策金利を高いまま維持することを示唆。日本市場はアメリカ市場の影響を受けやすく日本の金利への上昇圧力も強まっている。そしてアメリカの金利の上昇圧力を、さらに高めているのがトランプ大統領。10日には輸入する鉄鋼とアルミに25%の関税を課すと表明。日本などは関税の適用の回避に向けてトランプ氏との取引に向けた交渉を続けているが関税によって、アメリカ国内のインフレが加速し、その結果金利が高止まりするとの懸念もくすぶっている。