所得税が生じる「年収103万円の壁」引き上げを巡る与党と国民民主党の税制協議が再開され、自民党が年収200万円以下の人は160万円に引き上げる新たな案を示した。与党は去年12月、「年収103万円の壁」を123万円に引き上げる案を示したが、178万円を主張する国民民主党が反発し、協議が中断していた。きょう、自民党が示した案は、123万円への引き上げに加えて、給与収入200万円以下の人は160万円、200万円〜500万円までの人は2年間に限り133万円にする案。国民民主党・古川代表代行は「(物価高で)生活が苦しくなっている。そのための手取りを増やす。国民生活のそうしたものに寄り添った内容にはなってない」と述べた。3党はあすも協議するが、国民民主党は所得制限などに反発しており、協議の行方は不透明。