現在農水相を務める小泉進次郎氏は、石破政権発足当初は自民党で「政治とカネ」の問題を担当し、野党の厳しい追求を受けた。しかし”国難”とされたトランプ関税で政治とカネの問題は置き去りとなり、さらに米価格高騰の最中で小泉氏が農水相に就任。世間の注目が一気に米問題に集中した。与野党の対決姿勢が失われた理由について後藤さんは「有力野党がそれぞれ個別の利益獲得に動き、大局的に日本の政治をどうやって持っていくんだという協議が行われなかった」などと話した。そして少数与党が抱える問題点について「国家の骨格となるような大きな決定はできない。大きなテーマ設定をして与野党が徹底議論し制度改革に向かうことができるかが課題」などと話した。