極右躍進の背景は。マクロン政権への不満。国民連合は脱悪魔化とも言われる穏健化路線を進めたこともある。国民連合の前身・国民戦線は反ユダヤ主義や移民排斥など掲げ人種差別的だと批判された。近年は過激な主張は控え、2年前にバルデラ氏が党首に就任以降はSNSでの発信にも力を入れ若い有権者獲得にも力を入れてきた。今回の選挙戦では、燃料とエネルギーの付加価値税を現在の20%から5.5%に引き下げるなどの公約を掲げ、現状への不満を吸収した。左派連合「新人民戦線」メランション氏は、3番手となった候補を取り下げる考えを示している。マクロン大統領は”フランスの価値観を重視する勢力が広く結集するときが来た”と述べ、協力して国民連合へ対抗することを呼びかけた。仮に協力が上手くいっても実際の投票行動に結びつくかは分からない。決選投票に向けた候補者の登録は現地時間きょう火曜日に締め切られる。