からくり隠し金庫をマルサが見つけることができたのは、施工業者との契約書から隠し場所を発見したという。マルサが査察調査に至るまでのきっかけで、多くあるのがタレコミ。元妻や分かれた愛人、クビにされた元経理担当者や不正取引先の良心ある人などのタレコミは確度が高いという。国税庁のHPにタレコミ用のサイトがあったり、郵送で送られることが多いという。中には証拠書類を持ってタレコミに来る人もいるという。他にも、SNSを使った調査も行われている。実際、脱税によって得た不正資金の多くは現金や預貯金として留保されるが、脱税者が数千万円規模の消費をしていた事例もみられた。その人の申告状況と照らし合わせて、その人の所得では買えないとなった場合には調査に移行するケースがあるという。金の流れを調査する際にマルサが調査対象者の口座をチェックする。注目ポイントは、連続した入金後まとまったところで引き出す逆L字型や、入金と出金を繰り返すような稲妻型口座などが怪しいと言われている。査察に入る直前に、半日~1日かけてガサ入れをいつにするか検討するため行動パターンを把握するため尾行。国税局の査察部が調査して警察庁に告発する割合が約65%。査察官が一番難しいのは、実際調査するまで話ができないこと。