上席学芸員の渡邉晃さんは「広重の絵はスナップ写真ぽいと言われ、北斎の絵は舞台のようだと言われることがある。広重は生活の一瞬を切り取った人物描写」などとコメント。また風景画に描かれているおじさんたちの役割について、「土地の特色や風俗を説明する存在として大活躍している」などと語った。歌川広重の「木曽海道六捨九次之内」の1枚をAI加工して人物を消してみると、絵の雰囲気がガラリと変わった。広重の「即興かげぼしつくし」というシリーズは、道具や手足を駆使して実際にあるものを再現し障子に映る影を楽しむ宴会芸だけに着目した作品。そこでは馬鹿馬鹿しいことに一生懸命なおじさんの姿が描かれている。「北斎漫画」は絵を志す人のために描かれた見本集で、面白い題材も骨格や筋肉はきちんと描かれている。落合芳幾による江戸の“プチ事件”を題材にした作品では、果物の皮で滑って転んでいるおじさんが描かれている。
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URL: http://www.ndl.go.jp/
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