名古屋市の田中さんのお宝は入札オークションで落札した佐々木象堂作 駱駝の香炉。30万1000円で購入したという。佐々木象堂は明治15年佐渡の生まれ。小学校在学中から商家に奉公に出されていたという。18歳で画家を志上京するも夢叶わず帰郷。その後奉公先の計らいにより、佐渡の鋳金家・宮田藍堂に師事。6年修行をし、独立が許されると31歳の時、再び上京。名だたる鋳金家の下働きをしながら、展覧会に出品を重ねた。アールヌーボー様式を取り入れた装飾が評価され、次々受賞。鋳銅飛天置物は象堂の円熟期を代表する作品。昭和35年には功績が認められ重要無形文化財に認定されるもその翌年死去した。
住所: 石川県金沢市出羽町3-2
