大人になってから特定の食べ物を食べることでアレルギー症状が出るようになったという足立夏保アナが取材。水曜日、取材班が訪れたのは関西医科大学附属病院にあるアレルギーセンター。ベッドで横たわっているのは小澤亜弓さん。昨年、昼食後に目が痒くなり息苦しさを感じ救急搬送されたという。今回は搬送された病院からのすすめで食物アレルギーの検査を受けに来た。プリックテストと呼ばれる検査を行う。検査の結果はカニ、タコ、カキやアサリ特に生のものにアレルギーを起こすことが分かった。まだまだ本格的な調査が行われていないという大人の食物アレルギーだが消費者庁が1000人を超えるアレルギー専門医に協力を求め行った調査によると、食物アレルギーだと考えられる症状が出現し医療機関を受診した18歳以上の人は3年間でおよそ1.5倍に増加。足立キャスターは桃やリンゴなどの果物も含めアレルギーの原因を調べられる血液検査を受けた。足立アナはリンゴや桃に関するアレルギーがあった。そしてシラカンバという植物の花粉が食物アレルギーが出ていると指摘を受ける。20年近く大人の食物アレルギー患者の診療を続けてきた国立病院機構相模原病院の福冨医師に話を聞くと「花粉のアレルゲンと食べ物のアレルゲンの形が似ていることがある。交差反応をおこしてしまう」とコメント。そもそも花粉症のメカニズムは皮膚や鼻、気管支などの粘膜に存在するマスト細胞がアレルゲンである花粉が体内に侵入したことを感知するとセンサーの役割を果たすIgE抗体とくっつき花粉をつかまえることで活性化。ヒスタミンなどの物質を放出することで起きるが間違って花粉と似ている食べ物のアレルゲンを捕まえることで食物アレルギーが起きてしまう。神奈川・相模原市の映像。交差反応について。スギやヒノキの花粉症患者はトマトに反応してしまう可能性や、ヨモギやブタクサの花粉症患者はニンジンやメロンなどに反応してしまう可能性がある。改善方法に関して決定的なものはなく疲れている時や体調の悪い時に気をつける方が良いという。日本人のおよそ2人に1人が何らかのアレルギー疾患を持つ今、求められるのは新たな薬。新薬の開発者の1人山梨大学の中村准教授。アレルギーの症状を抑えるために着目したのがマスト細胞。マスト細胞とは花粉などのアレルゲンに反応して活性化。ヒスタミンなどを放出し症状を引き起こしていた細胞。今までの市販薬はこの放出されるヒスタミンなどを抑えようとするものだったが開発されている新薬はマスト細胞そのものを減らしてしまうというもの。新薬の名はMOD000001。スーパーコンピューターの1億回にも及ぶシミュレーションから見つかった。新薬は早くて5年、10年以内には届けられるという。
住所: 神奈川県相模原市南区桜台18-1
URL: http://www.hosp.go.jp/~sagami/
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