トランプ大統領は国連総会で自らの外交政策を自画自賛し、国連を批判。ゼレンスキー大統領との会談後には方針転換し、ウクライナが全ての領土を取り戻せるとSNSに投稿した。トランプ氏はゲームチェンジャーになれるのか。日米英の専門家を取材すると、トランプ流の3つの戦略が見えてきた。トランプ氏は先月の米露首脳会談でウクライナ問題を一気に解決させるシナリオを描いていたが、戦闘は激しくなる一方。これが大きな転換点となった。戦略1:ロシアへの圧力。戦略2:欧州への責任転嫁。戦略3:米国内向けのイメージづくり。和平を実現できなくても自分の責任ではないという予防線を張りつつ、強いアメリカのイメージを保とうとしている。アメリカはもはや世界の警察ではなく、仲裁はしても解決は当事者に委ねるというスタンスに転換。ヨーロッパではアメリカに頼れない時代への備えが既に始まっている。トランプ氏は10月に来日する予定。