アルメニア国防省は15日「米軍との合同軍事演習を今月24日までの日程で国内で開始した」と発表し映像も公開した。アルメニアはロシアが主導する軍事同盟「CSTO」に加盟しているが、隣国のアゼルバイジャンによる係争地ナゴルノカラバフを巡る軍事行動で敗北したことを受けて「ロシアが安全保障上の義務を果たしていない」と批判を強めパシニャン首相は先月、CSTOから脱退する方針を示している。アルニメアは去年9月にも米軍と合同演習を行った他、先週にはミルゾヤン外相がNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議に合わせて米国を訪問しブリンケン国務長官と会談するなどNATOに接近する姿勢も示している。これに対しロシア外務省・ザハロワ報道官は12日「米国の存在はこの地域での紛争の可能性を増大させる。ロシアはアルメニアの安全保障に関与してきたがそれを損なわせるもの」と述べロシア離れを加速させるアルメニアの動きに警戒を強めている。