パリ五輪ボクシング女子の林郁婷とエイヌマン・ハリフの2選手をめぐっては、2選手ともに銅メダル以上が確定した状況となっているが、国際ボクシング連盟は過去に2選手を染色体の検査で男性と判定されていたことから世界選手権への出場を認めない立場を取っていて、IOCが出場を認めたことについても「不当なアドバンテージがあれば選手が死ぬこともある」と批判している。ハリフ選手は性分化疾患を持っていると報じられる中、専門家の清野優花氏は遺伝子に変異などがあると身体は男性的にならず女性的になることがあると紹介している。SNS上には2人が元男性といった情報が流れこれは誤情報だったことから、IOCは2人が女性として生まれ女性として登録され女性として人生を送ってきたと説明した。ハリフ選手との試合を棄権したイタリアのカリニは試合後に握手しなかったことを後悔していると明かしている。また、騒動の背景にはIOCとIBAの対立があると見られ、記者の小林信也氏はIBA側は世界で唯一のボクシングの団体と自認する一方で、IOCがそれを認めない状況が背景にあると紹介している。IOCは2018年位麻薬取引を行い制裁対象の人物がIBA前身団体のトップに就任したことを批判し、IBAの現会長はプーチン大統領に近い人物という。