本日の開拓者はクロスシンクの高木俊介代表。横浜市立大学附属病院に所属し、テクノロジーで医療問題を解決している。高木はICUを統括する集中治療の専門医。ICUの重症患者は年間700人以上。慢性的な人手不足が大きな問題となっている。情報共有に紙が使われ、それがスタッフの連携ミスを招く。インシデント発生原因の6割が患者観察・情報共有の不足だった。高木が開発したのは遠隔ICUシステム。映像やバイタルデータで患者を看視し、複数の病院を支援できる。専門の医師・看護師が足りなくても、24時間患者の急変を見逃さない。専門医が遠隔地の患者の状況を把握して看護師に指示。現地に専門医がいなくても的確な処置ができるようになった。高木は医療崩壊への危機感、赤字経営の病院の増加などについて話した。
