ロイター通信によるとIAEAは19日、加盟国に示した最新の報告書で“イランが濃縮度を60%に高めたウランの蓄積量を現在のおよそ185キログラムから増やさないことを提案した”と明らかにした。ただイラン側はその条件として“イラン国内の申告されていない複数の場所から核物質が見つかった問題を巡り英国、フランス、ドイツの3か国が20日に始まるIAEAの理事会で提出を検討している「イランへの非難決議案」の放棄するよう”求めているという。この決議案は“IAEAの調査へのイラン側の協力が不十分だ”としたうえで、IAEAに対しイランの核開発の現状に関する包括的な報告書の作成を求めているということで、3か国の対応を含め理事会での議論の行方が焦点となる。イランは米国のトランプ次期大統領が1期目の在任中に核合意から離脱して制裁を復活させて以降、対抗して高濃縮ウランの製造を進め、国際社会の懸念が高まっている。
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