旅行需要はコロナ禍から急回復しているが、メタバースをうまく取り込むことで、新たな価値をつけようという動きが出ている。港区の航空大手グループ会社は、去年12月にスマホ内の仮想空間で国内62か所を観光可能なアプリを公開した。アバターを操作して旅行を体験でき、ガイド役は著名な歴史学者のアバター。ボタンひとつで夜桜も楽しめる。アプリは英語・中国語にも対応していて、利用は無料。デジタル上の衣装を販売するなどして収益を得ている。さらにショッピングサイトと連携することで、特産品などを実際に買える。ダウンロード数は5万回異常で、会社は新たな観光市場を作りたいと考えている。一方、都内のITベンチャーは国際宇宙ステーションを巡るシステムを作った。NASAの3Dモデルを元に制作した。このシステムは企業や学校に貸し出されている。