約半世紀ぶりに食用に捕獲されたナガスクジラの肉が豊洲市場でお披露目された。いま食べられるクジラの中で一番美味しいと言われ「尾肉」は100gあたり3000円する高級品。ナガスクジラは今年7月、約半世紀ぶりに商業捕鯨が許可された。ことし北海道・東北沖の排他的経済水域内で4頭水揚げされた。ナガスクジラは乱獲により生息数が減少し、1976年を最後に商業捕鯨を中断。1986年には国際捕鯨委員会が大型クジラの商業捕鯨を禁止。2019年、日本はIWCから正式に脱退し、一部のクジラの商業捕鯨を再開。水産庁は今年7月、ナガスクジラについても十分な資源量が確保できたとして捕獲枠を59頭とした。日本捕鯨協会などは、理解を求めて発信を続けていくとしている。