19日は「国際生理の日」。生理をタブー視せず、正面から向き合う取り組みを取材した。男性たちがお腹に取り付けているのは、電気刺激で生理痛を疑似体験する装置(大阪ヒートクール社の製品を使用)。大手製薬会社が中堅以上の男性社員向けに開いた研修会。痛みを知るだけでなく生理中に仕事をするという状況も体験してもらうため、装置をつけたまま働きやすい職場作りについて考える会議も。ある調査によると、生理中の仕事の困難さについて、男性は女性の実感の2割減程度に思っているという。また女性が生理痛で欠勤する日数は平均で1か月に0.45日だが、男性は実際の4倍の1.72日休んでいると思っているという結果に。(内閣府調べ)男性は生理痛を過小評価しがちで、女性が働きやすい職場作りを進める上での課題はこの意識の差だという。意識の差は世代間でも。生理について正しい知識を学ぶ機会がないまま親になり、娘に不要な我慢をさせてしまう親ブロック。経産省の試算では女性特有の健康課題による経済損失は年間3兆4000億円という。専門家の久野譜也さんは女性の健康課題で生産性は下落してしまっているが、そういうことがわかれば企業側も取り組む価値はあると言及している。