いま為替相場で一番影響を与えているのは日米の政策金利差で、現在5%以上の金利差がある。これによりどんどん円が売られている。そこで注目されているのが4月30日、5月1日にアメリカで開かれる“FOMC”だ。FOMCの議長がパウエル議長。アメリカのFRBは日本の日本銀行、議長は総裁、FOMCは金融政策決定会合に対義する。5月2日の会見でパウエル議長が利下げ時期を示唆するかが注目だとワシントン支局・小田島拓也記者は話す。アメリカ経済は絶好調で利下げは考えられないともいえる。IMFの経済見通しでは、アメリカはプラス0.6%の上方修正が行なわれている。ソニーフィナンシャルグループ・尾河眞樹チーフアナリストは、年内2回利下げしても150円切るくらいではないかとみている。金利差を埋めるには「利上げ」「為替介入」の2種類の方法があるが、いずれも短期的な目線なので流れは変わらないとみられている。ファーストリテイリング・柳井正会長兼社長は「円安は誰にとっても日本にとってもいいわけない」とコメントしている。野口修司は「為替は金利差に注目されているが、日本経済を強める方策を取らなければならない。これが僕らが一番感じること」と話した。