今村さんはきょうの経済視点に「ブロック化?」と挙げ、「世界経済のブロック化の兆しが生じているんじゃないかということ。ここ最近、過去5年間で貿易投資制限を各国が発動した回数が約3倍に膨らんでいる。2010年頃までずっと減ってきてグローバル化が進んできたが、反転している動き。しかも気になるのは止まらないんじゃないかということ。アメリカが中国に対して制裁関税を強めるということには合理的な理由がある。しかも制裁は必ず最初に仕掛けられた国は報復をするので、倍になって増えてしまう。しかも最近は中国の過剰生産などが増えてきているので、いずれも個々の正当はあり続けることに意味がある。デリスキングと言っているが、デリスキングも積もればデカップリングになってしまうので、最初は限られた範囲だったが広がってしまって、しかも日本も巻き込まれていて、全く関係ない分野でも貿易・投資をすることにちょっとためらいが生じてしまっているということ。最近IMFがこうしたブロック化が完成してしまった場合には世界のGDPが7%減るというレポートを出している」などと話した。
圷さんは経済視点に「日本株の急激な変化は”3年計画”」と挙げ、「最近マーケットが低調だが、昨年から始まった日本株の変化は3年かけて完成すると考えればわかりやすい。今年は円安に伴う輸入インフレが強まっているが、これは来年の春闘賃上げ率を押し上げるだろうと。その場合は大幅な賃上げが3年連続するということなので、そうした見方が定着してくると思う。また、日本株を買っている海外投資家はだんだん”ファストマネー”と呼ばれる投資家から”長期性の投資家”に変わってきている最中だと思う。ただ、長期性の投資家は日本株を買うのに時間がかかるので、来年にかけて続くという印象を持っている。西暦の末尾に”3”がつく年に始まる相場は2003年・2013年・2023年は3年かけてマーケットが上がっていった。その意味では今回も昨年はホップ、今年はステップ、来年をジャンプと見るのが良いんじゃないかなと思っている」などと話した。
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