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「地下鉄道」 のテレビ露出情報

韓国のキム・ソンウン牧師は脱北者を支援する団体「地下鉄道」の中心メンバー。キム氏は「最近15日前もビヨンド・ユートピアとまったく一緒の道を歩いて脱北者3人を救出してきました」などと語った。このキム牧師が登場するドキュメンタリー映画が今月日本で公開された「ビヨンド・ユートピア脱北」。1000人以上の脱北に関わってきたキム牧師のもとにある日ビデオメッセージが送られてきた。北朝鮮から脱出したものの中国の山間部で路頭に迷った5人家族からだった。幼い子どもや80代の高齢女性の姿もある。脱北者が韓国へ直接脱北することは極めて難しく、今は中国北部から東南アジアのタイまで1万2000キロ以上を陸路移動するのが主な経路だ。キム牧師も東南アジアからは道のりに同行しており映画では韓国にたどり着くまでの脱北の実態を克明に記録している。キム牧師は一般的には脱北には約15人のブローカーが関わっているが私が直接行って付き添う理由はブローカーに性的搾取をうけたりよそに売られたりしないためだという。ベトナムからラオスへ向かう際ジャングルを抜けるためブローカーを頼るが、同じ道を何度も回されさらなる金銭を要求されるという。
韓国と北朝鮮の軍事境界線周辺地域ではイムジン河のさらに向こうには北朝鮮の宣伝村が見え農作業をする人が見える。韓国に入った脱北者の数はこれまで1000人以上で推移してきたがコロナ禍で激減し去年は一昨年のおよそ3倍に増加したがそれでも以前の5分の1以下だ。北朝鮮はコロナ禍で閉鎖されていた3年間の間に中国の支援を受けて中国と北朝鮮の国境のいたるところに電気鉄柵を建てた。中国も鉄柵を建てたため二重に越える必要がある。キム牧師は当局の盗聴を警戒してブローカーとの連絡には隠語を使うこともある。「スケトウダラを5匹持ってきてくれ」というと「家族が5人いる」という意味などがあるという。
映画の公開に先立ち大坂で行われた講演会には映画にも出演し現在は韓国で暮らす脱北者のイ・ソヨンさんの姿があった。講演では「北朝鮮の人権に関心を持ってくれる人が多いことを北朝鮮政府に知らせたい」などと話した。15年前に脱北したイ・ソヨンさんは映画の中で北朝鮮に残してきた息子をブローカーを通じて脱北させようとする。もともと軍人で炭鉱で働くことになったソヨンさんは厳しい経済状況などを背景に脱北を決意。しかし当時6歳だった息子を危険な目に合わせられまいと連れて行くことは出来なかったという。ソヨンさんは息子にアイスクリームを買って祖母の家に向かうように言った数時間後に北朝鮮を発った。ブローカーの助けで息子は中国への脱出に成功したが、中国当局に捉えられ北朝鮮に強制送還され今も再開は果たせていない。
金正恩総書記は今週の最高人民会議で韓国との統一はできないとの認識を示し祖国平和統一委員会など南北対話の窓口機関を廃止することに決めた。月曜放送の朝鮮中央テレビの天気予報コーナー冒頭では朝鮮半島全体の地図が映っていたが翌日には北朝鮮のみになっていた。ここ数年で脱北者の数は激減したがキム牧師のもとには今も脱北を希望する人からの連絡はたくさんあるという。堀さんは「移動があったからこそ文化の発展があったので誰かの自由を支えることを分かち合う貴重なドキュメンタリーだと思いました。」などとコメントした。

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