今週最初の襲名披露公演を終えた八代目尾上菊五郎さんの素顔に迫り”歌舞伎ファン”神田愛花が語る。魅力1つ目は江戸歌舞伎を支えた300年続く名家出身で1~4代目までは浮世絵、父の七代目尾上菊五郎は人間国宝という。菊五郎さんは「江戸歌舞伎総本山は成田屋で私どもは音羽屋で京都発祥、清水寺音羽の滝が由来で京都歌舞伎としてスタートし2代目團十郎に見初められ江戸で活躍できるようになった。3代目菊五郎は鶴屋南北と四谷怪談などを作り5代目菊五郎は町人のお話の完成形、6代目菊五郎は舞踊の天才だった」などと解説した。八代目菊五郎さんは「父の厳しい目の元古典歌舞伎はもとより新作歌舞伎も作り上げ途絶えている演目を復活しながら魅力を伝えていける菊五郎になりたい」などとした。魅力2つ目は「美しすぎる女方」。努力しかないと話し、先人の残した女の形の方や日本舞踊を勉強することで仕草を体に入れ心情を演じるのが歌舞伎の手法だとした。八代目の時代は古い弟子に稽古をつけてもらい仕上げは父だったが自身は直接息子へ指導する形に変わったと話し、気分転換をうまくさせないとどうしても厳しくなってしまうなどと話した。視聴者からの伝統芸能をこれから先も残していくために必要なことについて八代目は「先人たちがしてきたことを真似しているわけでなく毎日が革新の連続、毎日演技を工夫していることとアニメ・ゲームなどとコラボして広く若い人に歌舞伎を知ってもらう新作歌舞伎を作ること、古典の魅力を伝えることも何よりで両輪をなす歌舞伎の魅力を残すには必要なこと」などと語った。