パリオリンピックで注目を集めたブレイキンの聖地として知られる街ではダンサーが危機感を抱いている。湯浅亜実の金メダルの獲得に川崎市のパブリックビューイング会場も盛り上がった。しかし湯浅選手は埼玉県出身、なぜ川崎が熱狂?男子で4位に入賞した半井重幸など数々の有力選手が技を磨いたのが川崎市の溝ノ口。JR武蔵溝ノ口駅の改札を出てすぐのところにある大きな窓ガラスが日が落ちると鏡のようになることから夜な夜なダンサーが集まり、今やブレイキンの聖地といわれている。ストリートカルチャーとして歴史を紡いできたブレイキンがやがて排除されるのではないかという危機感を抱くダンサーも少なくない。川崎市の担当者は「自分たちの夢に向かって練習されている方々が多く来るところなのでうまく共存していければ」と今後も場所の使用を認めていく考えを示している。