さいたま市緑区に新たに開院する予定で当初の計画から大幅に遅れている順天堂大学の病院について、埼玉県・大野知事は事業計画を見直したいと大学側から連絡を受けたことを明らかにした。大学側は理由として、設計を担う事業者から物価高騰などの影響で総事業費が想定より膨らみ、計画が1年8か月ほど遅れる見通しを伝えられたとしている。大野知事は「不明瞭な部分もあり、計画の何をどう変更したいのか教えてほしい」と述べた。一方、大学側の事務局の担当者は、NHKの取材に対し「できるだけ早く計画を修正し県に申請書を提出したい。待っている住民のために一日でも早く開院できるよう努める」としている。