きょう小泉農水大臣は備蓄米をすべて放出した場合は外国産米の緊急輸入も含めあらゆる選択肢を検討していると話した。一方で、小売店の銘柄米の仕入れに変化が現れている。きょうから備蓄米を販売する東京・新宿のSantouku新宿本店には多くの客が行列を作った。販売されたのは2022年産の古古米。5キロで2139円。佐藤茂晴店長は「お客様が必要とされている価格帯のお米だったなと実感している」と話す。一方、全国の一部のイオンではカリフォルニア産の米を販売。カルローズ米100%で4キロで税抜き2680円。小泉大臣は流通の在り方が価格高騰の一因なのではと指摘。きょうの会見で流通のブラックボックスについて「一体いくらで販売しているのか、どれくらいのマージンを取っているのか気になるところ」と話した。東松山農産物直売所いなほてらすでは江藤前農水相の時に入札で放出された3000円台の備蓄米を販売。2000円台の小泉米が出回ることで客足が鈍り値下げすることで売り上げは維持できているというが、坂本勝行所長は「安いコメについても魅力的なところがある」と話す。福岡県内にあるディスカウントストア、ラ・ムーでは2022年産の備蓄米を随意契約で申し込んでいるが入荷時期は未定。そんな中、安い備蓄米待ちによるコメの買い控えが起こっている。