将来のある時点の商品を事前に決めた価格で取引する「先物取引」。商品の先物取引は大阪で世界に先駆けて始まったとされ、金や銀・とうもろこし・小豆などの先物商品が扱われてきた。そしてきょう新たに取り引きが始まったのが日本の主食・コメの先物商品「堂島コメ平均」。「堂島コメ平均」は全国のコメの将来の平均価格を予想して、投資家が売買することで価格が決まる新たな投資商品。きょうの初値は来年の2月時点の価格を1俵=60キロあたり1万7200円とする取引が成立した。実は堂島取引所、過去にもコメの先物取引を行っていたが、実際のコメの受け渡しを伴うものだったため取引の参加者が広がらずに終了。今回はコメの受け渡しはせず100を超える品種のコメ価格から算出する指数を使った投資商品に変更。幅広い投資家を呼び込みたい考え。