千葉県木更津市の道の駅では、開店前から長い列ができていた。500円で10種の野菜詰め放題イベントが行われ、120人が参加。物価高対策は、今回の参院選で最大の争点となっている。物価高が止まらず、今月も2105品目もの食品が値上げされる(帝国データバンク調べ)。売る側からも悲鳴が上がっており、スーパーイズミの五味衛社長は「高くなると当然客も買い控えするので、厳しい」などと語った。ガソリンも高値が続き、埼玉県草加市の激安スタンドには車の行列が発生していた。全国のレギュラーガソリンの平均価格が1Lあたり174円の中、ここでは156円と18円も安い。独自の仕入れルートの開拓などで、低価格を実現している。客に話を聞くとガソリン税に疑問を持つ声もあったが、暫定税率の廃止は今国会で事実上廃案となった。物価高は就職氷河期世代にも直撃している。飲食店で働く男性は家賃5万1000円のアパートで暮らし、現在の月収は20万円ほど。これまでアルバイトを転々としてきたため、貯金はない。