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「夏目漱石」 のテレビ露出情報

帰国後に漱石は、吾輩ハ猫デアルを発表。装丁を知り合いの画家に頼んだという。カバーは主役の猫がギリシャ神話の神様の姿に。本文中にも挿絵をはさみ、見て楽しむ事にこだわった当時としては異例の豪華本だった。晩年の作品のこゝろでは自ら本のデザインを行った。主人公の元に先生の慕う人物から届いた遺書。友人を自殺に追い込んだ後悔と自らの幸せと揺れる心情が綴られている。そのこゝろの復刻版をみることになった時に祖父江さんは漱石の思いを最大限にいかすデザインを試みた。表紙の模様はどちらも白抜きの中国古代文字の石鼓文。初版で漱石は、直筆の文字を版画に起こして印刷している。祖父江さんは漱石の直筆をそのまま印刷し、筆致がより生き生きと鮮明になる。扉絵に印刷された仙人風の高士の絵は彫刻家による版画だが祖父江さんは、漱石自らが描いた下絵に差し替えた。さらに漱石の直筆原稿を手に入れてその文章のまま活字を組んだ。作者が秘めた心情までもリアルに伝えるブックデザイン。読書が唯一無二の貴重な経験になるようにと。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年3月2日放送 22:00 - 22:30 テレビ東京
新美の巨人たち新美の巨人たち
シシド・カフカはスプーンを描いているがその光沢を鉛筆でチャレンジしていく。鉛筆を交換しスプーンを完成させた。そしてシシド・カフカの絵は髪の毛の部分へ。髪の毛で使用するのはシャープペンシル。太さが均一なシャープペンは髪を描くには最適で0.5ミリの4Bで丹念に描いていく。天使の輪と呼ばれる光沢は2Bで描き更に繊細に。そして10Bを使用するが最も濃い鉛筆で深い黒を[…続きを読む]

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