北朝鮮外務省は、今月、首都・平壌の上空に韓国が無人機を飛ばしてビラをまいたと主張し、こうした行為がさらに繰り返されれば報復措置を取ると発表した。これに対し、韓国軍の関係者は「軍は無人機を送ったことはない」としている。北朝鮮外務省は昨夜、国営の朝鮮中央通信を通じて「重大声明」を発表。それとともに公開したのは、平壌上空を飛行する無人機がビラだとする画像。韓国が今月に入ってから合わせて3日間、平壌中心部の上空に無人機を飛ばし、ビラをまいたと主張した。そして「韓国の無人機が再びわれわれの領空を侵犯した場合、直ちに行動に移る」と強調し、こうした行為がさらに繰り返されれば報復措置を取るとしている。これに対し、韓国軍の関係者は「軍は無人機を送ったことはない」としている。韓国軍は、北朝鮮に対して自制を強く求めるとともに、国民の安全を脅かす場合、断固として報復する」という立場を示している。韓国メディアは、脱北者団体などが無人機でビラをまいた可能性があると伝えている。