原油、そしてガソリンの価格が今後上昇するかどうかは、戦闘が長期化するかどうかがカギとなる。こうした中、イランではハメネイ師の後継者に対米強硬派として知られる人物が選ばれた。道路の先で燃え盛る炎。攻撃を受けたのはイランの首都テヘランにある複数の石油貯蔵施設。攻撃したイスラエル軍は、これらの石油貯蔵施設がイランの軍事活動にも使われていると主張した。一方、イランは9日もイスラエルやバーレーンを攻撃。イランの精鋭軍事組織・革命防衛隊は、今後もエネルギー施設が標的になれば「同様の対応を取る」と警告した。こうした中、イラン国営テレビは9日、アメリカ軍とイスラエル軍の攻撃で死亡したハメネイ師に代わり、次男のモジタバ師がイランの最高指導者に選出されたと伝えた。モジタバ師は1969年生まれの56歳。対米強硬派として知られている。今回の戦闘で両親や妻を殺害された他、「革命防衛隊」と関係が深いとされ、アメリカやイスラエルへの対決姿勢を強めるとみられている。一方、モジタバ師の選出に以前から反対の意向を示していたアメリカのトランプ大統領。モジタバ師が選出されたことを受けて、「気に入らない」とした。トランプ大統領はアメリカに都合の良い指導者への交代をもくろんでいたとみられ、新指導者にも“核開発の断念”を要求する考えを示していた。また、アメリカのブルームバーグ通信は8日、トランプ大統領がイランが保管する核兵器級に近い高濃縮ウランを押収するため、イラン国内への特殊部隊の派遣を検討していると報道。アメリカ政府はイランが核弾頭11発分に当たる、高濃縮ウランを保管していると推定している。トランプ大統領はイランへの地上部隊の派遣について、「十分な理由が必要」と述べつつも、可能性は否定せず、戦闘が長期化する懸念を指摘されている。こうした中、茂木外務大臣はきょう午後7時半ごろ、イランのアラグチ外相と電話で会談。事態の早期沈静化を求めた。
