イラン側はアメリカ側との協議に向けて新たな交渉担当者を指名したと報じられている。イラン・インターナショナルは先月24日、ガリバフ国会議長が核問題を議題に挙げたことで叱責され辞任。後任として保守強硬派・ジャリリ氏が就任した可能性があると報じた。ジャリリ氏はイラン・イラク戦争で右脚の一部を失い、生ける殉教者と呼ばれている。外務省勤務を経て2007年から2013年、イラン核交渉責任者を担っていたが、核合意には否定的でこの間、交渉が一切進展しなかった。欧米側は妥協しない、硬直的だと交渉姿勢を敬遠。2024年には大統領選に出馬、決選投票に進み、保守強硬派の象徴的存在となった。慶応義塾大学・田中浩一郎教授「要求を100%のませることが交渉だと考えている人物で妥協が一切できない。協議がまとまらないどころか協議にならない。イラン版トランプ氏のような人」。アメリカ・ワシントンからワシントン支局長・梶川幸司の解説。今後の主な日程。米中首脳会談ではホルムズ海峡の開放が大きなテーマになるはず。トランプ大統領としてはイランからの新たな提案について検討はしてみるが、受け入れ可能なものとは思えないと述べている。今後、局面打開のために何らかの軍事行動にうって出る可能性がないとは言い切れない。攻撃を再開したところで確かな展望があるわけでもない。イランに対する海上封鎖を続け、経済的な圧迫を強めることに軸足を置いているとみられる。海上封鎖によって今月中にもイランの石油貯蔵能力が満杯になるとの指摘もあり,イランが譲歩してくるのか。
