日本銀行は金融政策決定会合で、政策金利を現在の0.25%程度に据え置くことを決めた。日銀は7月の歴史的円安の進行で「物価が上振れるリスクがある」として利上げに踏み切った。その後の円高進行や米国経済の先行き不透明感を背景に金融市場が不安定な状況にあるなどを理由に、今後のタイミングは慎重に判断する姿勢をみせた。植田総裁は「為替動向を踏まえると輸入物価上昇を受けた物価上振れリスクは減少しているとみている。政策判断にあたって時間的な余裕はあると考えている」。植田総裁などの発言を受けて外国為替市場では一時1ドル=144円台まで円安が進んだ。