教えてもらった店「王の入園」に到着した。主の利行さん美津江さん夫婦に話を聞いた。和食料理店で、店名は裏に流れている大の入川から。店舗兼住宅で都留で暮らす娘のめぐみさん一家も来ていた。めぐみさんの夫・大輔さんは婿養子で会社員として働いている。めぐみさんは高校までこの場所で暮らしていた。小学校の頃は学校の許可をもらって無線電話を持って登校していた。50年前、利行さんの亡父・佐太郎さんが60歳になってから移住してきた。元々は都留市で理髪店をしていた。山を開拓して川のそばに家を建てた。庭造りが目的で1人移住し、当時は大の入の仙人と言われていた。2、3年後に母が合流した。お店は利行さんが開業した。開店当初は電気がなく自家発電で営業していた。最初は客が来ないため夜アルバイトに行っていた。水は5キロ先の水源から取水した。