大和証券・得永一樹の解説。今現在では日本の通信料金は世界でも安い方のグループにいると思う。総務省が開示している電気通信サービスに係る内外価格差調査を紹介。20ギガバイトのプランでいくと20年度に東京が下がっていることがわかる。これはNTTドコモが21年3月にサービス開始したアハモという料金プランによる影響。東京の電気通信サービスに関しては当時衝撃的で競争環境を大きく変えた。携帯業界の業績はこの時の値下げ影響から長らく苦しんでいきた楽天以外は22年度までずっと下がり続けている。単価が同様に下がり続けているので値下げによる影響といって間違いない。ただこの影響も実はそろそろ一巡する見通しになってきている。携帯業界は値下げ影響からついに反転フェーズに向かうかもしれないということ。1つはユーザーがより多くのデータを使うようになったので中大容量帯プランが普及してきた、もう1つは新たに非通信とのセットプランという新たな動き。得永氏注目銘柄は本決算発表前はKDDI、ソフトバンク、本決算発表後はNTT。KDDI、ソフトバンクはARPU底打ち反転の見込みなど解説。本決算に向けて強含む展開については直近はKDDIは短期的な自社株買い期待が後退して軟調。ソフトバンクは中期経営計画達成への期待が高まり株価は上昇。本決算に向けては中計の達成が期待できると投資家の注目が再度集まることを伝える。NTTの本決算は顧客獲得強化の投資で利益が低調。足元の戦略投資が一巡するとドコモのARPUは改善の見込み。株価の割安感も出てきているので本決算後の復調に期待。本決算が出てNTTの投資規模が判明すると安心感が出て反転する。5月以降復調などと安価プランからの競争軸についてトークをした。
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