かつて奈良県の大和郡山市では、日本全国を舞台に活動した少女歌劇団があったという。しかし映像などは残っていないというが、この歌劇団に魅せられた大学教授が実際の公演を再現までを追った。京都文教大学の鵜飼正樹教授が25年前に京都の古本市でポーズを取る少女がうつる歌劇座のはがきのセットを見つけ、興味を抱き様々な資料を集めて研究をしている。大和郡山市立図書館で見つかった1937年の公演と思われる写真がある。大正10年から昭和30年代にかけて活動し、九州から北海道にかけて全国を巡業していたという。さらに公演をみていたという人にも出会えた。レッスンを見たという人々はバレエのようなきれいな衣装でレッスンをしていたなどと話したという。調査をする中で鵜飼教授は早稲田大学の演劇博物館の資料の中に日本少女歌劇団座の台本を発見。戦後の占領下の日本でGHQが演劇の台本の検閲を行っていたがその検閲された台本の一部が、アメリカの大学で長く保管され奇跡的に残っていたもの。その台本の中には気になる役どころがあり、その劇団にいた人が行ったという役らしき記述があった。石永美代子さんは元劇団員の女性。鵜飼教授が台本の歌を読み上げると女性は記憶が蘇ってきたという。そしてイベントではそのフィナーレ部分を再現したという。