先週、櫻井キャスターが訪ねたのは松永武士さん。かつて住んでいた福島・浪江町を案内してもらうと帰還困難区域の場所も。14年が経とうとしている今も一部地域では避難指示が解除されていないが、武士さんの実家があった場所は2年前ようやく避難指示が解除された。かつて浪江町に伝わる大堀相馬焼松永窯の店舗。2年前、武士さんは震災後、初めて足を踏み入れた。当時の記憶や教訓を残すためこの場所を震災の遺構として保存することを決めた。今月下旬にも一般公開できるよう準備を進めている。原発事故により松永窯は今、浪江町から80kmほど離れた西郷村で営業している。浪江町に伝わる大堀相馬焼は二重焼きや独特なひび割れ模様などが特徴。父、和夫さんが窯を開けてある音を聞かせてくれた。熱された陶器が外気に触れ冷えて縮む時に細かいひびが入っている音。このひびを出すためのうわぐすりも原発事故の影響を受けていた。採掘場は帰還困難区域内にあるため原料が取れず今も地元の土や石は使うことができていない。ただ、今年になってある動きが。復興庁は1月から浪江町で取れる砥山石などの調査を始めた。再び活用できるのか期待が高まっている。武士さんはもともと家業を継ぐつもりはなかったが、震災を受け一緒に大堀相馬焼を再興しようと父に持ちかけた。
住所: 福島県西白河郡西郷村小田倉字小田倉原1-31
URL: http://soma-yaki.com/
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