今回の事案は、取引先であるタレントとの間で起きた人権侵害。報告書は、取引先の関心を得るためフジテレビで行われていた性別・年齢・容姿に着目した会合が人権侵害のリスクを助長していた可能性を指摘。参加者の証言を紹介。2010年代後半に撮影された写真には、港浩一元社長と若手女性社員が写っていた。彼女らはあるチームのメンバーに選ばれた社員だった。メンバーだった2人が取材に応じた。入社して1カ月の頃、先輩からある会合の誘いを受けたという。会合場所である都内の高級飲食店へ向かったら、港社長と様々な部署の女性社員たちがいたという。彼女たちは港氏主催の会合に参加するチームのメンバーだった。主な目的は、芸能プロダクションなどとの会合だったが、メンバーを労う会合などもあった。第三者委員会の報告書によると、このチームは港氏がバラエティ担当の役員だった2010年ごろ作られた。メンバーの選定方法は、新入社員から新メンバー候補が選出され、入社式で当時役員だった港氏に提案されていたという。チームには暗黙のルールがあった。他にどんな用事があっても基本的には必ず参加。選ばれていない女性もいるのであまりこの会のことは外に言わないでほしいとは言われたという。証言について港氏は、「取引先へのお酌を女性1人でやっていたので、こういう会があった時のためにチームをつくったらいいんじゃないかというのが発端」「チームの存在を口外することを禁止していたのは冗談」などと述べた。報告書では、港氏が参加する会合では不快な思いをしたと述べる人はいなかったと記されている。ところが、港氏がいないところでもメンバーらの存在を知った番組プロデューサーらが個別に接触し、接待に参加させていたこともあった。こうした港氏がいないところで行われていた接待は女性の負担となっていた。メンバーだった2人は「違う部署の女性の先輩と知り合えたというのは人脈として広げられたというの個人的にはよかったと思ってた」「とりあえず接待のために呼ぶ、女性だからというのは女性軽視」「異様な会だったなと思う」などと述べた。証言について港氏は、「先輩後輩のつながりが持てる良い会だなと思ってたから意外でしたし、申し訳ないなと思う」などと述べた。男性社員がいないのは、女性だけのほうが仲良く慣れるからなどとし、今の時代だと許されない会合なんだろうなと思っているという。この会合は2015年ごろまで定期的に開催され、その後頻度が減りコロナ禍を機に終了したという。
さらにもう1人の幹部の大多亮氏もこうした会合を行なっていた。大多氏が呼んでいたのは会社の女性アナウンサー。会合に参加した女性アナウンサーが取材に応じた。大多氏は数々のヒットドラマを手掛けバラエティの港氏と共にフジテレビの黄金期を支えた人物。女性アナウンサーは、大多氏が女性アナウンサーについて語った「女性アナウンサーは上質なキャバ嬢だ」などが忘れられないという。なのでそういう会で盛り上げられる能力があるだけアナウンサーとしての資質も高いという評価に繋がっていたため、一生懸命に接待をみんながなB楼と必死になっていたという。発言の真意について大多氏は、「私の言葉の選び方が悪い」などと述べた。大多氏が女性アナウンサーに社外の会合への参加を呼びかけるメッセージを再現。会合には若い女性のみが選ばれ、基本的に既婚者はその会には呼ばれないという。女性は会合で不快な会話に嫌な気持ちになったが、断ると仕事がなくなってしまうのではないかという恐怖があったという。一方、参加したアナウンサーの中には、出演者と話せて勉強にもなったと語る人もいた。会合について大多氏は、「会食や懇談会は会を開いた人の責任としてやっていけばいいと思っている。でも中身がどうなんだということであるならば謝らなければならないし、そういうことを全てアップデートしていかない限りはいけない」などと述べた。
さらにもう1人の幹部の大多亮氏もこうした会合を行なっていた。大多氏が呼んでいたのは会社の女性アナウンサー。会合に参加した女性アナウンサーが取材に応じた。大多氏は数々のヒットドラマを手掛けバラエティの港氏と共にフジテレビの黄金期を支えた人物。女性アナウンサーは、大多氏が女性アナウンサーについて語った「女性アナウンサーは上質なキャバ嬢だ」などが忘れられないという。なのでそういう会で盛り上げられる能力があるだけアナウンサーとしての資質も高いという評価に繋がっていたため、一生懸命に接待をみんながなB楼と必死になっていたという。発言の真意について大多氏は、「私の言葉の選び方が悪い」などと述べた。大多氏が女性アナウンサーに社外の会合への参加を呼びかけるメッセージを再現。会合には若い女性のみが選ばれ、基本的に既婚者はその会には呼ばれないという。女性は会合で不快な会話に嫌な気持ちになったが、断ると仕事がなくなってしまうのではないかという恐怖があったという。一方、参加したアナウンサーの中には、出演者と話せて勉強にもなったと語る人もいた。会合について大多氏は、「会食や懇談会は会を開いた人の責任としてやっていけばいいと思っている。でも中身がどうなんだということであるならば謝らなければならないし、そういうことを全てアップデートしていかない限りはいけない」などと述べた。